失敗する起業家の特徴−4
失敗する起業家の特徴。最終回です。
何度も訴えますが、失敗とは事業自体が立ちゆかなくなってしまうことです。
融資も受けて、時間もかけて、準備は万全と思って始めたビジネスが、途中で終わらざるを得なくなることはとても残念ですね。
先日天草にて、起業家の皆さまあてにセミナーをさせていただきましたが、ご縁があった皆様には是非、永続発展の事業を成し遂げてもらいたいと切に願います。
では、失敗する起業家の特徴9番目です。
⑨数値・業績管理を理解しようとしない(専門家まかせ)。
この例も実際にあったことです。
その起業家には、会議に会計資料を持ってくるように伝えてました。
会計資料とは、最新の経営状態を示す試算表のことです。
封筒に入って、まだ未開封のその資料を、その起業家は、小生に渡して一言「まだ見てないけど、あなた見てください。胃が痛くなりそう…なので。」
開けてみて、拝見しましたが「売上総利益=粗利益」がマイナスの月があるという、総額400万円(10ヶ月経過現在)の赤字を記録している散々たるものでした。
飲食店経営で、粗利益がマイナスという経営は、正直言って素人経営です。自らの成績である試算表を直視することすら避けてしまう稚拙さ。
赤字経営さもありなん、というところでしょう。
最後は、
⑩支えられない商売(経営)をしている。
中小零細企業の経営は、支えられる経営です。取引先(仕入先)や支援機関(金融機関やコンサル)など、協力者は大切にしましょう。
これも実例ですが、毎回請求される経費の支払いは、遅れない様にすることが誠意です。
忙しいからといって、何の連絡もせずに支払いの遅延は、信用を著しく下げます。
さて、失敗する起業家の特徴を述べてきましたが、小生も3年前に独立し4年目でやっと軌道に乗りつつある実状です。
起業、アントレプレヌールという行為は甘くない、厳しい世界です。ただ、自分の努力や価値で世の中に直接貢献ができるという、魅力ある活動であると言えます。
是非、永続発展経営を実践していって欲しいと願います。
〜おわり
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