独立診断士の定義ー5
中小企業診断士としての仕事の理想は、クライアントの経営現場に入り込み、様々な課題解決のために伴走型で支援する…ことです。この主張は、一片のブレがありません。
全く否定している訳ではありませんが…補助金申請支援やスポット型の研修での関わりよりも、実にドラマチックでダイナミズムのあるミッションであると言えます。
顧問契約の得点として、補助金申請や研修事業をアイテムオンして提案する…。これも収入アップにつながります。
さておき、独立診断士の理想は「長期にわたってクライアントの成長をサポートする」ことです、理想はやはり10年以上。これくらい長い付き合いになれば、クライアントの質的・量的成長が実感として感じられるものです。
長期にわたって支援する…そのためには、中小企業診断士(コンサルタント)としての立ち位置を、現場・経営陣に明確にしておく必要があります。
経営者が過度にコンサルタントに依存する場合、長期的支援は黄色信号が点ります。例えば、何かにつけてコンサルタントに「経営判断」を求めてくる経営者です。
頼られるのは問題ないのですが、経営における最終判断は「経営者の仕事」だからです。この場合、経営者の発言に「◯◯先生に聞いてみるよ」などという言葉が多くなります。
メンバー(社員)は、「あなたの会社じゃないですか?」という感情を持ち、コンサルタントに対する嫌悪感につながっていくのです。
明確に言いますが、現場のメンバー(社員)から不信感のあるコンサルタントは長期的支援は無理です。
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