企業のM&Aビジネスに思う…
コンサルティング会社が、M&Aビジネスを手がける事例が増えています。
一時期のブーム的な扱いはなくなったとはいえ、事業承継に悩む中小企業が多い中、その取り組みには一定の敬意を持っています。
しかしながら、M&Aビジネスがなかなか上手くいかないのも事実です。
なぜか??
企業は、その構成員(経営者、幹部、現場スタッフ、メンバー etc)の”想い”の集合体であるからだと考えています。
企業価値を机上の空論で算定し、その価値で売買を成立させ、売り手側買い手側から報酬を得る、M&Aビジネス。
その事業自体を否定はしません。しかし、本気でその分野に飛び込む覚悟と事業継続の意識がない限り、やめた方が無難です。
決して、ニーズがあるからだとか、儲かりそうだとかいう理由で取り組めるようなビジネスではありません。
ひとつだけ考えることは、M&A成立後の組織融合(想いの融合)まで支援するような取り組みでない限り、顧客満足度は高まらないだろうということです。
企業価値をただただ算定して、売買成立させるようなブローカー的事業は限界があるでしょう。
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