会計事務所の経営革新 〜あるべき姿と未来(これから)〜

以前は会計事務所のコンサル部に勤務していた経験から、今後の会計事務所のあり方について、考える機会が多いです。

会計事務所と連携して、クライアントの支援を実施することもありますし、月次会計報告に同席することもあります。

月次の試算表をもとに、会計報告に同席すると、その会計事務所スタッフのレベルが何となく分かってきます。

以前、同席していた際の、ある監査スタッフの報告内容…

「売上に比べて、経費が高いですね。他の経費はカツカツ(絞りきっている)なので、ここは人件費を削減しましょう。」

→その会社は、スタッフ10人未満の会社でした。人件費を削減して、スタッフが辞めたら死活問題です。そんな実状はよく分かっているはず。それでもこの提案は稚拙だと思いませんか?

「売上を上げることが早急に必要事項です。広告宣伝費をさらに投下して、売上を上げましょう。」

→売上を上げる施策は無限にあります。安易な広告宣伝に頼らず、もっと知恵を絞って、マーケティング施策を提案すべきです。

 

会計事務所のあるべき姿は、今後さらに「クライアントに寄り添うこと」だと確信しています。「寄り添う」とは何でしょう?

「クライアントの実状、現状に肉薄し、確認し、実行可能な施策を熟考すること」です。

また、これからの会計事務所は、過去(経理会計)の処理(試算表策定)をするだけでは生き残れない。

では”これから”は、「熟考した施策をクライアントの現状(制限内)に合わせた実行可能な範囲で提案すること」です。

 

また、会計事務所の商品はなんでしょうか?会計事務所もビジネスですから、商品という概念はあるはずです。

試算表でしょうか?決算書でしょうか?違います。それら財務諸表は、事実の掲示にしかすぎない。

では、何が商品でしょうか?

 

よく考えれば分かるはずです。

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