中小企業における人財の”育み方”−1
企業づくりは人づくり…断言できます。ことに中小企業における人財づくりは、企業の将来性を決める分岐点といっても過言ではありません。
では、どうやったらヒトが育つのでしょうか?
人財づくりでお困りの経営者の方々へ、プロとしてあえて提言したいことが数点あります。
人財の育み方 その1…経営者の人柄で、人財づくりは左右される
中小企業の人財づくりにおいて、もっとも影響を及ぼすもの。それは、経営者の人格や人柄です。
「なんだそんなものか?」と言われる経営者もおられますが、この要因が一番に来るのは絶対に否定できません。
制度や、仕組みなどが一番には来ないのです。
経営者のキャラクターが、売上至上主義ならば、そんな人材が育ちます。
経営者の人柄が、話しやすい現場に向き合った方ならば、ヒトが育ちやすい環境が整います。
経営者が、パワハラまがいの言動をする人ならば、思うような人財はまず育ちません。
中小企業経営も同じようなことが言えます。
仕組みづくりや内部の制度を整えるよりも、心が大切です。中小企業経営は”こころ”がもっとも大切ですから。
反面から、人財が育ちにくい経営者の特徴をあげます。
①経営者が、社員に対してパワハラまがいの言動をする。または、そのような社風が蔓延している。
②経営者が、人財育成の価値を認めない。独裁ワンマン型の経営者である。
③カネで社員を操ろうとする。カネしだいで人財が育つと信じて疑わない。
④社員どうしの監視的社風が根付いている。お互いの信頼感が育めない。
⑤業績重視の幹部を登用しがち。営業面のみで社員を評価してしまう。
⑥信念がコロコロ変わる。考えがブレまくる。
⑦「君に任せた!」と大見得を切るが、実のところ任せきれずに口を出す。
⑧経営理念や経営の目的を、社員と共有できない。あるいは、共有しない。
⑨自社のビジョンや夢を社員に語らない。
⑩私利私欲に走る。また、そのことが社員にバレバレである。
思い当たる節はありませんか?
企業経営は、拡大志向をするならば、人財育成は避けて通れない最大の課題です。
カネは銀行から調達できますが、優秀な人財は”育む”しかないのです。
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