中小企業における人財の”育み方”−3

人財教育には、モチベーション(やる気・活力)が大きく左右します。

ゆえに、社員・スタッフがモチベーションを維持・向上させるような取り組みで、社風を作っていくことが重要になります。

では、モチベーションはどのようにしてケア・マネジメントしていけばいいでしょうか?

 

人財の育み方 その3…モチベーション・マネジメントの方策

人間は、どんなときにやる気を感じるでしょうか?

小生のコンサルタントしての経験上、向かうべき方向性やビジョンを共有できたときに、社員のモチベーションは明らかに変化します。

ひとつの方策として、単年度事業計画書(羅針盤と呼んでいます)をボトムアップ型で創ることをオススメします。

従来は、目標数値を経営者が並べ立て、その経営計画書を現場にトップダウンすることが横行していました。今も、その方法をとっている中小企業も往々にして観られます。

しかしながら、”押し付け型・トップダウン型”の事業計画書では、社員の”魂”が宿りません。

計画通りに実績が上がらない場合、特に乖離が激しいときには、やらされ感や被害感が蔓延していきます。

結果として、モチベーションが逓減していくわけです。

また、単年度事業計画書をボトムアップ型で創ると、”いいこと”いいことがたくさん副産します。

主に

①経営に参画する意識が芽生え、モチベーションが上がる。

②自分たちが作った事業計画書のため、責任感が生まれて、行動が変わる。

③数字の羅列だけでない、アクションプラン重視の計画書を創るノウハウが学べる。

④全社員の”魂”を注入した事業計画書ができ、それ自体で指針書として完成する。

⑤金融機関対策(リレーションシップバンキング)のための資料として、有効なものが出来上がる。

などなど。

どれも、社員を人財に育成する効果的な副産物です。

オリジナリティ溢れる事業計画書(羅針盤)を作り、会議ではそのPDCAを愚直に回していく…このこと自体、極上のモチベーション・マネジメント施策といえるのです。

 

 

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