ブランディングの本質 〜企業と商品価値を高める〜

ブランドを高める取り組みは、小手先で成し得るものではありません。

ブランディングプロセスを考慮した場合、テクニックや技術論でゴールに到達することなど、到底無理だと断言できます。

ブランディングとは、商品やパッケージのデザインを統一して、価値の高いものに”見せかける”というチープな取り組みではありません。

企業全体で、点でなく、線でもなく、面であるいは立体的に取り組むべき壮大なオペレーションです。

 

以前、こんなコンサルタントを見たことがあります。

ある他店舗展開しているヘアサロン(美容室)に、そのコンサルティング提案書を提出しました。

タイトルは、「ブランディング向上企画」というもの。

「ヘアサロンは、人がブランド化されなければならない。だから、人財教育を兼ねたコンサル支援を提案する。」という大義でした。

しかし、その中身は実質研修会を並べ立てた、教育プログラム。実際の取り組みは、基本動作(挨拶や接遇など)の強化プログラムです。

提出後、第1回目の支援がスタートした後、クライアントから支援停止・契約解除の打診を受けています。

 

このケース。人財教育自体をコンサルティングプロセスに盛り込むのは、問題ないと言えます。

しかし、ブランディング=人財育成=接遇力強化というイコールは成り立ちません。

 

ブランディングは、全社的な立体的な取り組みです。

経営理念から導き出された、スタッフや経営者の自社そのものや商品に対する想いを具現化して、価値を限りなく高める取り組みです。

想いの共有、コンセプトの創出、コンセプトの明確化、商品開発そのもの、デザイニング、パッケージング、マーケティング…一連のスキームが欠かせないのです。

 

では、既存商品や新開発商品のブランディング活動は、どうやって取り組んでいくべきか?

考察していきたいと思います。

 

 

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