先生と呼ばれる職業に思う 〜士業という仕事の一考察〜

世の中に士業と呼ばれる仕事が存在します。小生も、中小企業診断士という国家資格を有して活動しています。

得てして、国家資格の士業ホルダーがクライアントで仕事をする際、「先生」といわれることがあります。

それ自体は否定しませんし、そのような呼称を望まれる輩もいるでしょう。

しかし、先生と呼ばれる職業にあぐらをかき、クライアントを見下すような対応を取る「先生」もいます。

今日もそのような事例に出くわしました。

クライアントからの問い合わせ電話に対し、すこぶる遅いレスポンスをする…あるいは、電話そのものに出ない。

また、約束の納期を守らない、言ったことに責任を負わない…これはとある公認会計士の事例です。

そんなことは、ビジネスマンというよりひとりの人間として失格とは思いませんか?

小学校で習わなかったんですかね?「約束は守りましょう」「言ったことに責任を負いましょう」など…。

士業という仕事は、何を売っているのでしょうか?

モノを主に売っているわけではありません。ましてや承認のハンコやノウハウが商品では決してないのです。

何を売るか?それは、人間性です。もっと言えば人間的な魅力こそ士業務の最大の商品です。

ですから常に我々は、謙虚で紳士なければならない。

「クライアントに寄り添う」ということは、限りなくクライアントの目線で気持ちを組み、町医者的な感覚で接するということ。

先生と呼ばれがちな仕事は、「実るほど頭を垂れる稲穂かな」の気持ちを持ち続けなければならないのです。

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