経営計画書における目標数値(売上・利益)の立て方

単年度経営計画書(弊社では経営羅針盤と呼んでいます)の策定は、経営において必要不可欠だと主張しています。

計画書にすることで、想いの”見える化”が図れ、やるべきことが明確になるからです。

経営計画書が何のためにあるかというと、さまざまですが、第一には会社の構成員(経営者・幹部・スタッフ)のモチベーションを上げるためです。

経営計画書を策定し、日々振り返ることでモチベーションが下がってしまったら、全く意味がありません。

そんな計画書はカイゼン(改善)ならぬカイアク(改悪)活動になってしまいます。

業績数値というものは、あくまでも”目標”にすぎない。

目標は、過去になると”結果”になります。ですので、業績(売上・利益)は結果現象にすぎないということになります。

経営計画書には、プロセスを策定明記します。

プロセスとは、行動計画(アクションプラン)のことです。そのプロセスは、優先順位をつけて策定していきます。

”あれもこれも、どれもそれも”やるという行動は、かえって現場スタッフのモチベーションを下げてしまいます。

また、業績数値(売上や客数・客単価)の計画策定においては、到底無理な数値を羅列することだけはやめましょう。

コンサルタントには、計画数値を策定する際「目標は高ければ高いほどよい。低い目標では、結果として目標到達ができない。」と豪語・指導するする人がいます。

はっきり言います。そんなコンサルタントとは付き合わない方がいい。

目標設定は、モチベーションを掻き立てられるものでないと意味がありません。

高すぎる目標設定は、目標クリアの喜びを味わうことができず、モチベーションを下げます。

数値目標設定の考え方は、「ちょっと頑張れば到達できる。がんばり方も分かる。」です。

その頑張り方を、プロセスとしてアクションプラン化することが大切です。

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