失敗する起業家の特徴−3
事業継続ができない可能性が、限りなく高い起業家の特徴。第3回目です。
起業というものは、アントレプレナーがとてつもない高揚感と期待感を持ち、それゆえに事業試算を誤りがちです。
特に事業の立ち上げ期には、ものすごいエネルギーを要します。
以下、⑦〜⑧の特徴を列挙、解説したいと思います。
⑦事業シミュレーションが“甘い”
事業計画書の必要性は、以前記述しました。今回のリスクは、その計画自体の甘さです。
シミュレーションの基本は”売上計画は悲観的に、経費計画は楽観的に”です。
つまり、収入源となる売上は「これだけは大丈夫だろう。」という感覚でなく、「この売上は、詠める」という数字で組み立てます。
また、経費については「最低経費+α」で組み立てます。余裕を持った経費計画が重要です。
⑧理念(事業の目的)が不明確または不純。
以前、補助金(国や自治体からの助成金)が受けやすいから法人形態をNPOにした、という起業家に会いました。
はっきり言いましょう。動機が不純です。
起業を始める動機は、損得勘定では絶対に長続きしません。
事業の目的(起業理念)は、社会にどんな価値を投下するのか?という価値観であるはずだし、そのことを明確明文化しましょう。
次回最終回は、「数値・業績管理を理解しようとしない(専門家まかせ)」「支えられない商売(経営)をしている」を解説します。
〜つづく
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