何のための商売か??
商売は何のためにしていますか?経営者の皆さん、改めて問われたとき、どんな回答をされますか?
最近ですが、そのことを改めて考えてしまう状況に直面しました。
「何のための商売か?」この命題の答えを全社で統一していなければ、経営戦略そのものが迷走してしまします。
ある企業の役員会議での一コマ。来期の方針をディスカッションしていました。
会長:「今期は昨期と比較して、増収したものの減益に終わった。これからの経済環境を鑑みたとき、経費削減は必定である。そこで現場スタッフを3人ほど辞めてもらい、人件費を削減したい。」
社長:「今、現場のスタッフに辞めてもらったら、他のスタッフにかかる労力が増大する。結果として一人一人の労働時間が長くなる。高齢化対策も考えなければならない。」
会長:「昔はもっと少ない人数で、回して(運営して)いた。やれないはずはない。」
社長:「・・・・・・。」
役員:「・・・・・・。」
この事例は、あるサービス企業の役員会議での一コマです。
商売の目的が”金儲け”となった場合は、会長の意見が通ります。
逆に、経営の目的が”永続発展”となった場合は、社長の意見が基礎となる経営戦略がマッチします。
また、会長の意見は「辞めてもらった現場スタッフが不幸になる」という事態が発生します。
当然のことながら、コンサルタントである自分は、”社長の意見押し”です。
結論は持ち越しとなりましたが、結末は分かりません。
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