原材料の高騰に対応する経営戦略

食品をはじめとした原材料費の高騰は、売上原価(モトデ)を直撃します。

売上が3000万円の飲食店経営の場合、売上原価の1%高騰は利益を30万円圧迫するという事態になります。

つまり、原価マネジメントは中小零細企業にとって重要な経営戦略なのです。

 

では、原材料の高騰に対応するにはどのような経営戦略を取りますか?

もっともよくない禁じ手は、何もせずに利益圧迫を受け入れることです。

 

で、理想的な経営戦略は、原価率高騰に従い販売価格も上げることです。

つまり客単価を下げないどころか、上げるという選択肢です。その選択は、日頃からブランディング戦略に取り組んでいく必要があります。

お客様に”原材料費の高騰により、値上げしました”というアナウンスをするかどうかは別として、オンリーワン商品開発を手がけてブランディングしていれば、お客様が離れていくことはないのです。

もうひとつ、セット販売を徹底して(小売店の場合ですが)、利益率でなく利益額を確保するという方策もあります。

 

いずれにせよ、地道で長期的なブランディングの取り組みさえしていれば、原材料費の高騰という事態にも動じない経営戦略が可能になるのです。

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