中小企業診断士の実際 〜フレームワークは学ぶな!
中小企業診断士として活動するとき、よく手法(方法、ノウハウ、テクニック)を欲しがる方がいます。
名称独占の国家資格である中小企業診断士。
第1次試験の「企業経営理論」では、マーケティングや経営戦略立案の際の各種手法が、体系的に試験科目として出題されます。
例として、SWOT分析やVRIO分析などの各種分析手法。またポーターの「成長戦略」やボストンコンサルの「プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント」。※興味がある方はご自分でお調べください。
もちろん、理論や手法自体を否定するものではありません。
コンサル現場で実際に活用することも往々にしております.
特にSWOT分析からの戦略立案手法については、共著ですが本を出していますし、頭の中は常時SWOT分析です。
ただし、自称超現場型の中小企業診断士があえて提唱します。
「プロコンのキモは手法(やり方)よりも姿勢・ハート(あり方)である」と。
経営の現場に肉薄し、課題解決策を”経営者に寄り添い、一緒にのたうち回りながら立案、実行する”ためには、理論よりも熱いハートが大事です。
熱いハートが、経営者やクライアントのメンバー(スタッフ、社員)の心を揺り動かし、課題解決へと向き合ってくれるのです。
いつの時代も、経営は人間の営みです。
フレームワーク(コンサルティング手法)を学ぶよりも、姿勢・ハートを身につけることを第一優先としましょう。
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