個人面談という診断手法
中小企業経営の実態に肉薄し、正しい現状を認識することがコンサルティング(処方)に入る初段階です。
よく、予備調査として財務諸表のみで現状を把握されようとする方(結構、税理士や会計士に多い)も見られますが、財務諸表だけでは企業経営課題の仮説(の一部)しか分かりません。
経営コンサルティングのプロフェッショナルである、中小企業診断士の手法は違います。
様々な手法を駆使して、クライアント企業の実態調査を進めるべきですが、そのひとつに”個人面談ヒアリング”という手法があります。
な〜んだ、ただ話を聞くだけか…と思うなかれ。
ヒアリングという手法は、プロのなせる技(高度な技術)なのです。
現場社員や幹部、経営者に至るまで話を聞いていくわけですが、そこに信頼関係がないと本音を話してくれません。
いわゆるラポール状態を構築する必要があるのですが、これがなかなか難しいのです。
特に現場社員のヒアリングの場合、警戒心からか、なかなか本音で話をしてくれない傾向があります。
ヒアリングの際に重要なポイントは、
①共感を生む”うなずき”や”返事”
②PCではなく、ノートやメモ帳を使用するアナログ性の演出
③なんのための面談・ヒアリングなのかを説明する動機付け
④面談者の話をできるだけ遮らない”傾聴力”
などが重要です。時間的には40〜60分が目安でしょう。
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