コスト削減しか提案できないコンサルタント

会計事務所の監査スタッフ、税理士の先生方のありがちなコンサルティング風景。

経営者に対するアドバイスの際に、業績数値結果(財務諸表など)を見ながら、コスト削減を中心として話をすることが多くあります。

過去、会計事務所での勤務経験から、このような風景をよく見てきました。

なるほど、財務諸表を診ると販管費(販売費及び一般管理費)の中に、膨らんでいる勘定科目があります。

その勘定科目の削減を指南することは、至極当然なこととも思えます。

一方で、膨らんだ勘定科目の削減は、”だれでも言うこと”ができます。

これが、人件費ともなるとなおさら。

人権負の削減は、原則として「やってはいけない」戦略です。

戦略なきコスト削減は、企業の体力を奪います。

中小企業診断士として活動するならば、コスト削減の前に、増収(売上を創ること)を提案することです。

そして、高付加価値化戦略を提案することです。

一言で言うと、コスト削減提案は誰でもできます。

増収・高付加価値戦略の提案は、財務諸表などだけでは浮かんで来ません。

経営者との詳細な現状(強み、弱み、機会、脅威)ヒアリング、現場確認、スタッフの意識調査、商品・サービス調査などの現状認識作業によって浮かび上がるのです。

 

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