事業承継の難しさ

中小企業の後継者問題が、近年特にクローズアップされています。

社会問題と言ってもいいこの問題は、中小企業に支えられている日本の国力の問題といっても過言ではないと思っています。

しかし、事業承継というのは本当に難しい課題です。

経営コンサルタントの業界でも、特に会計事務所や税理士法人などが主体となって事業承継問題に取り組んでいる現状です。

なるほど、相続問題が絡んでくると税金や資産・負債の承継につながる、会計事務所のお得意分野であることに間違いはないでしょう。

一方で、事業承継は”単なる財産(資産や負債)”の問題ではないのです。

それは”想い=経営理念”の承継、そして承継後の経営戦略を立案実行していく”経営資源”の承継なのです。

ここに、事業承継の本当の難しさが隠されていると思っています。

いくつかの失敗パターンがありますが、もっとも散見される失敗パターン。

”短期間で思いつきのままに実行”してしまうことです。そして”想い=理念”の承継ができずに、後継者候補へのバトンタッチができない…パターンです。

事業承継は、長期的(10年を目処)に計画を立てることが重要です。

経営資源(ヒト・モノ・カネ・ジョウホウ、その他)別の承継・成長計画をできるだけ詳細に予定立案していくことが重要です。

経営者が承継者に対して、ストレスなく経営のバトンタッチができるような、ソフトな計画立案をしましょう。

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