中小企業診断士として生きる−5 〜その価値とあり方の考察〜

前回も述べましたが、中小企業診断士は経営者に寄り添った存在であると同時に、物事を客観的に観察するスキルが求められます。

経営者により添わなければならない存在ですが、”経営者の味方”ではありません。

立場は常に中立です。

社員(正規・非正規合わせて)・幹部・経営者の言動を常に客観的に観察して、助言支援しなければならないのです。

よく、中小企業診断士として活動していると”先生”と呼ばれることがあります。

しかし、診断士は先生でもありません。呼ばれた場合は、「先生とは呼ばないでください」と提言した方がいいでしょう(少なくとも小生はそうしています)。

経営者は、大なり小なり人生をかけて経営(商売)をされている訳ですから、できれば同じ立ち位置に立つ必要があります。

中小企業診断士(経営コンサルタント)が独立して事業をしていないと、その支援内容に説得力が生まれないと思いませんか?

小生が4年前に独立して、コンサルティングオフィスを立ち上げたのも、その理由からです。

中小企業経営者に寄り添うためには、同じ土俵に立つ必要があると思ったからです。

そして、経営資源に乏しい中小企業は、人材が全て。

もっと言えば、人財がもたらす知恵と行動が全てです。

ですので、中小企業診断士は、中小企業の人財採用・育成・成長過程を担保する提案と支援ができる必要があります。

失礼な話ですが、周囲の「いまひとつ収入が乏しい」診断士の方々は、人財にアプローチしていません。

 

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