中小企業診断士として生きる−8 〜その価値とあり方の考察〜
平成20年3月。法政大学経営大学院を修了し、翌月(4月)に中小企業診断士として経済産業省に登録しました。
大学院生活はとても価値のあるものでしたし、法政大学経営大学院で学んだことは一生の財産になっています。
大学院では、アカデミックな内容のカリキュラムもありましたが、全体的には”ビジネスを総合的に学ぶことができた”場所でした。
中小企業診断士として、社会で活躍したいと思っている方々にお伝えしたいことをこのブログに綴っていますが、「活躍できない診断士像」を明らかにしていく必要があります。
人格的な不適格者は前号で述べている通りです。
今回は、テクニック的な話をしたいと思っています。
大変な勉強をして登録している方々が多いからか、現場型のコンサルティングを実践している中小企業診断士が少ないような気がしています(少なくとも小生の周りには)。
つまり、フレームワーク(過去の学者が考えたコンサルティングのツール 例:SWOT分析やVRIO分析、成長マトリックスなど)を使用すれば答えが見つかると考えている人。
このような学者型の中小企業診断士は、「喜ばれない診断士」になる可能性が高い。
方程式と違い、中小企業経営は正解のない世界です。
中小企業診断士の最大のツールは「五感」です。
現場に赴き、「自分の目で、耳で、鼻で、舌で、手足で」感じる感覚。
この感覚を研ぎ澄ませることから、現場型のコンサルティングはスタートします。
財務諸表や経営資料だけで、コンサルティングを提供できるはずがないのです。
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。