中小企業診断士として生きる−10 〜その価値とあり方の考察〜

中小企業診断士は、プロのコンサルタント資格です。プロとは、”その道だけで収入を確保する人”のことですよね。

中小企業診断士として、独立してフィールドに出た場合、収入を得て自活していかなければ、その価値は低いと言えましょう。

いつもこのブログで主張してますが、経営顧問契約による”町医者的な実地支援”をしていくのが理想です。

中小企業は、課題発生の連続です。

次から次に発生する経営課題を、あらゆる角度から解決するミッションに中小企業診断士は、真っ向から向き合わなければなりません。

クライアントに対して、極上のコンサルティングサービスを提供し、そのフィーを固定報酬として得ていく…。これが、収入確保のあるべき姿です。

時々、”成功報酬での謝金を考えています”と経営者から提案があります。

その際は、契約を見合わせた方が無難です(少なくとも小生はそれを実施しています)。

理由は二つあります。

ひとつは、「成功の定義が分からないということ」です。

業績回復、業績向上が”成功”いう定義は、極めて危険です。

中小企業診断士は、クライアントの業績を約束できる訳ではないからです。

もうひとつは、「企業を成長させるのは、経営者自身の仕事だから」です。

中小企業診断士が、自ら先頭に立って企業の成長を約束できるはずもありません。そんな約束をしてはいけません。

「自社の成長は、我が最大の使命」と心得た経営者を、誠心誠意支援することが、中小企業診断士の仕事です。

ですので、「現場に赴き、現物を現時(タイムリーに)で確認して、対策戦略を考案し、提案実行・サポートする」ことを絶対に外さずに、活動していきましょう。

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