中小企業診断士として生きる−13 〜その価値とあり方の考察〜
最先端のサービス業ともいうべき経営コンサルタントは、”自分自身”が商品なんだという意識を特に高めていなければなりません。
ですので、人間性を磨くことも、とても重要な”品質向上戦略”ということになります。
ノウハウや情報が商品ではありません、絶対に。
「クライアントに寄り添って課題解決に向き合う姿勢と実行力」に報酬を払ってくれるのです。
チープで稚拙なコンサルタントは、フィー(報酬)の額ばかりを気にしています。
以前勤務していた会社では、コンサルティング契約を上司に報告すると…
「その仕事、いくら(金額)で引き受けたの??」と真っ先に聞いてくる上司(女性)がいました。
普通、「おめでとう。どんな仕事でお役に立つの?」と聞きませんか?
また、ある展示会でMR(マーケティングリサーチ)の仕事をしている時に、大手コンサル会社(F総研)のコンサルタントがやってきて名刺交換。ここまではよかったのですが、次に出てきた言葉が…
「ちなみにそのリサーチの仕事、いくらの報酬ですか??」。
普通コンサルタントのプロならば、報酬のことは後の事です。
まずは、何の仕事をして報酬をもらうのか?どんな価値をクライアントに提供するのか?が一番大切です。
中小企業診断士は、「この仕事いくらで引き受けようか?」ではなく「この仕事でどんなにお役に立とうか?」という発想を、まずは持つ必要があります。
国家資格を持った経営コンサルタントなのですから。
いつも、常に「極上のコンサルティングサービスの先に、フィー(報酬)がある」という誇りと気概を持ちたいものです。
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