人はお金では動かない。

ある経営者の言葉を思い出すことがあります。曰く「人財が集まるのは、給料がいいからだ…」ある意味正解だと思いますが、大間違いだとも思います。

給料の高さにつられて入社した人財は、給料の不満で去っていきます。

日本的経営は、「義理と人情」の経営です。

はっきり言いますが、人(経営資源としてのヒト=人財)は、お金では動きません。

経営者として、高い給料を払ってあげたいと思うことには経緯を払います。

そして、企業内ではびこる「稼ぐヒトがえらい」という社風がもしあるならば、その社風は払拭する必要があります。

本当に企業にとって必要な人財は、「お金」では集まってきません。

人財が魅力を感じる要素は、多岐に渡ります。

経営者自身の人間的魅力、扱う商品の価値、企業の将来性、企業風土、働きやすく頑張り安い社風…など多様なのです。

実際に、業績連動型給与の比率が極端に高い企業は、社内にギヅギス感が漂います。

そして、業績(成果、売上)を上げるためにどんなことでもしてしまう、いびつな人材を育む傾向があります。

数字は頑張った結果です。だからといって数字だけで評価し、給与に反映してしまうとモチベーションを帰って下げ、大切な人財が流出してしまいます。

いつの時代も、ヒトがヒトを評価するということは難しく、だからこそ企業の理念に即した正しい人事考課制度を構築し、数値以外の評価(定性評価)を盛り込むことをお勧めします。

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