起業家が軌道化するために−4 〜起業後のマーケティング考察〜
営業利益の確保は、起業時にもっとも思索考察を深める必要があります。
何度も言うようですが、「営業利益」こそ「本来の商売でいくら儲けたか?」を計る指標だからです。
営業利益確保のために、販管費(販売費および一般管理費)を検証していく必要があるのですが、どの経費も「削減すればいいというものではない」ということは明白です。
下手なコンサルタントや、これは「コストカッター型」の税理士や会計士にも多いのですが、真っ先に「人件費に手をつけよ」という提案をする輩がいます。
経費(販管費)には「現在経費」と「未来経費」があることを、起業家は認識しなければなりません。
考え方ですが、「現在経費」とはいわゆるコスト呼ばれるものです。
では、「未来経費」は投資型経費といってもいいでしょう。
検証するべきは、「現在経費」です。現在経費には「地代家賃」「水道光熱費」「消耗品費」「交際費」などがあります。
コストカットを模索するには、現在経費を削減することを第一に考える必要があります。
逆に未来経費には、「研究開発費」「教育費」「研修費」などがあります。
未来経費は、過度に削減すると「企業力(商売の推進力)」が削がれます。
では、人件費は何でしょう?「人件費」こそ、未来経費の最重要指標なのです。
事業(商売)は、ヒトが主人公であり、人間の営みです。そのため、人件費を削減することは、商売そのものの破滅を招きかねない愚策です。
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