起業家が軌道化するために−6 〜起業後のマーケティング考察〜
キャッシュフロー経営について解説します。
文字通りキャッシュ(現金)のフロー(流れ)という意味なのですが、起業して間もないころは特に理解していた方がいいです。
なぜなら、”現金=キャッシュ”が経営上最も強い要素となるからです。
今現在、経営上で動かせる現金が手元に”いくらあるのか?”を把握しておくことが重要なのです。
計算式を示しておきましょう。
起業家として把握しておきたい計算式は、経常利益+減価償却費ー借入返済額=簡易キャッシュフローということです。
銀行融資を受けることが通常である起業の場合、毎月末のキャッシュ(現金)がいくら手元にあるのかを把握します。
そして通常は毎月やってくる借入金の返済金額を、経常利益と減価償却費を合算した金額から差し引きます。
盲点は、経常利益=キャッシュではないという事実です。
このことに気づいていない起業家が意外と多いのです
ですので、「月次損益計算書上では利益が出ているのに、現金がない…」という現象が頻繁に起こります。
借入金返済額は、損益計算書上には記載されないからです。
利益が出ているからといって、様々な方面で投資や経費を繰り返してしまうとキャッシュがなくなり、再度金融機関にお世話になるハメになります。
なんども訴えていますが、中小零細企業の目指すべき経営は”無借金経営”です。
借入金ゼロで、手元現金を駆使して経営を回していくことが理想です。
借入金返済が、キャッシュフロー経営を圧迫することを忘れてはいけません。
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