起業家が軌道化するために−9 〜起業後のマーケティング考察〜
商売(経営)は、お客様あっての活動ですよね。では、「お客様目線」というのは特に中小企業にとってのマーケティングにおける方向性であることに間違いありません。
「お客様目線」という考え方を、「お客様のいうことを何でもきく(取り入れる)」と考えたら大きな間違いをおかすことになります。
お客様目線は、CS(顧客満足)を上げていくことが軸になりますが、「自社(自店)の価値観を理解してもらう主張をする」ことが前提になります。
何でもかんでも、どんなお客様でも受け入れるという姿勢は時として、事業目的(理念)やコンセプトをブラしてしまう事態を招きます。
お客様の価値観は実に多様です。
いろいろなお客様がいます。
ですので、自社にとって「真のお客様は誰か?」を定義しておくことをお勧めします。
以前、おしゃれな古民家カフェを営む経営者から相談がありました。
昼間だけでなく、夜の営業をしていかないと立ち行かないと言います。
その戦略自体は賛成なのですが…「夜のお客様のメインターゲットは誰ですか?」と伺いました。
経営者曰く、「昼間は30代〜40代の女性。夜は近所のおじちゃんたち」という回答です。
小生は即「NO!」の回答したことは言うまでもありません。
事業目的(理念)やコンセプトがブレるとはこのことです。
「夜の近所の年配男性がお酒を飲んでいる”古民家カフェ”」は「おしゃれ感」が翳ります。
結果としてメインターゲットの「30代〜40代の女性」客が離れていく「客離れ現象」を引き起こします。
お客様目線を捉え間違うと、マーケティングそのものが失敗してしまうのです。
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