『商品』と『製品』の本質

中小企業経営を考えるとき、”商品(商いをする品物)”と”製品(製造された品物)”というのは別々に捉える必要があります。

そもそも、その本質は根本的に違うからです。

中小企業経営の”商品”は何でしょうか?文字通り「商いをする品物」ですが、商いとは何でしょうか?

商いとは「価値をお金に変えること」だと断言できます。

では、価値とは?中小企業経営にとっての価値は「企業努力」に他なりません。

努力するのは”人=社長、幹部、スタッフを含めたメンバー全員”ですから、価値を創造してお金に変えるのは、唯一無二の経営資源たる”ヒト”ということになります。

例えば靴を作っている会社であれば、その靴に込められた「経営者やスタッフの想い」が商品の本質であり、靴は「想い」を形にした物体にすぎません。

決して”靴”が商品ではないのです。

靴は製品にしか過ぎない。

製造された靴に想いを込めて、その想いをお客様にお届けする…この行為を販売・営業というのです。

ですから、靴を売ろうと思わない。

靴を履いておしゃれな生活シーンを演出する”幸せ”をお届けするのです。

その想いが、お客様のハートに響き、価値をお金に変えてくれる行為につながります。

”こだわりのある”いい商品(高品質商品)を作っている(仕入れている)のに、なかなか売れない…などとお悩みの経営者を見ます。

そんなとき、製品を売らずに”商品を売る”というパラダイムシフトを徹底してみてください。

売上増大の突破口が見つかると思いますよ。

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