理念経営の難しさ−1
経営理念は、中小企業にとって離せない考え方です。しかし、理念に基づいた経営(=理念経営)というのはとても難しい。
「経営理念の意味は何でしょうか?」と聞かれて、回答できる経営者はどれだけいらっしゃるでしょうか?
ある企業の社内セミナーで、スタッフの方に「御社の経営理念は何ですか?」と聞いたところ、その方は答えられませんでした。
しかし、いただいた名刺には、しっかりと「経営理念◯◯◯◯」と記載されています。
このような現象は一部ではなくほとんどの、理念を掲げている会社が直面している問題ではないかと推察されます。
それだけ、理念経営の実践は困難なのです。
また、経営理念が組織に浸透しない、あるいは社員が理解できていない現象の責任は、経営者自身にある場合がほとんど。
経営者自身が、経営理念をただのキャッチフレーズとして捉えており、ブレまくりの経営をされていること。
それでは、現場のスタッフが経営理念を実践してブレずに徹底できるハスがありません。
経営理念の本質は?
会社の共通の価値観であり、最も大切にする考え方であり、主義主張です。
そのフレーズの意味はとても深く、企業の中期的なビジョンの方向性を決め、経営計画書のベクトルとなり、経営戦略立案の判断基準となります。
ひいては、企業ブランディングを表現する大切なフレーズとなり、オンリーワンの源泉となるPRポイントを表現するキャッチとなるのです。
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