バクチ型経営の危険性

商売というのは多分に”運命”が左右します。つまり、意図しない見えない神の力が働き、大きな影響を受けてしまうのが商売です。

しかしながら、100%運命(=ここでは経営学的に外部環境と言います)に左右されるかというと、そうではありません。

経営者にヒアリングすると、「もう少し景気が良くなれば…」とか「政治がもっと経済対策をしてくれれば…」などと外部環境のせいにしてしまう発言を時々耳にします。

この傾向自体がとても危険です。

経営を外部環境(景気・不景気)の責任に転嫁してしまうと、戦略そのものを間違う(あるいは、戦略そのものを立案しない)事態になりかねません。

はっきり言います。

経営はバクチではありません。なので、内部的な弛まない企業努力により、経営のリスクはほとんど回避できます。

天変地異や震災が続く、このご時世においはなおさら。

リスク管理を徹底した、計画立案と戦略実行は不可欠です。

まさに”備えあれば憂いなし”です。

中小企業診断士として、経営計画立案と実行を現地現場で提唱していますが、いまだにその力及ばず、外部環境に委ねた”バクチ型経営”を散見します。

この商品は当たるか?「当たるも八卦(はっけ)当たらぬも八卦」という商売こそ、危なくて経営者は夜も眠れませんよね。

経営の成功は「永続発展(ずっと続くこと)」です。

そのためには、失敗可能性を限りなく低減させるような戦略や経営基盤づくりが不可欠なのです。

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