潰れない会社にするために…−1

中小零細企業や個人企業(法人化されていない)が、倒産したり事業の断念をせざるを得ない状況を「経営の失敗」と呼びます。

経営は”儲けること”が成功ではなく、事業が継続していくことこそが成功だからです。

一部の会計事務所やコンサルタントが”儲けるため”の支援をしているのを時々見ますが、儲けることが経営の目的ではありません。

経営者は、”黄金の奴隷”になってはいけないのです。

まあ、それも価値観でしょうから、間違いということはありませんが…。

小生はそのような経営者や企業のご支援はしないようにしています。価値観が違うとパートナー・サポーターとして機能できないからです。

さて、残念ながら事業の断念を決断することを余儀なくされる原因を、経験から列挙してみます。

業績管理の現状認識が全くできていないことが、第一に挙げられます。

今現在の経営業績(売上、粗利、コスト、利益)が全く把握できていない。これは、人間が自分の体の血液状態を知らないことと一緒です。

貧血気味なのが、血液が全く不足しているのか、失血多量で瀕死な状態なのか…。

業績管理とキャッシュフロー(現金有高)管理は、3ヶ月先の先行管理が必須です。

難しいからとか(確かに、ある程度の知識は必要ですが)、面倒くさいからとか言って会計事務所任せになってしまうと、危険です。

本当にクライアントに寄り添った経営をされている会計事務所はいいのですが、そのような事務所は見たことがありません。

会計事務所も、AIなどに取って代わる業種として生き残るのに必死です。

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