会議支援っていうけれど…。−2

前回、中小企業経営の会議における課題点(事例・現象)について書きました。では、中小企業診断士をはじめとした経営コンサルタントは、どの場面で、どのような価値を会議場面で投下すれば良いのでしょうか?

経営会議における、経営コンサルタントの立ち位置とあり方を考察していきましょう。

まずコンサルタントは、会議の司会進行役(ファシリテーター)を務めます。ここで勘違いして欲しくないのは、ただのアドバイザーでは報酬はいただけません。司会進行をしながら、鋭いアドバイスや判断材料を投じていくことが重要です。

会議は時間が決まっています。中小企業にとって時間というのはとても重要です。貴重な時間を割いて、意思決定する会議を設定するのであれば、内容の濃い会議時間にすることが肝要です。

「今日の会議、あっという間の時間だった…」という言葉が、メンバーから聞かれるような采配…これがプロの技です。

会議では、決定事項を記録しておくことが重要です。

決定事項のない、経営者や幹部の訓話・説教型会議を時々観ますが、何の意味もありません。

説教や訓話は、別室でじっくりと行ってください。

最後に、コンサルタントが采配する各種会議は、「ユーモアと笑い」が重要です。コンサルタントは、ユーモアを駆使して、発言しやすい空気感を演出します。

参加メンバーが、遠慮躊躇なく自分の意見を述べて、会議の意思決定に参画しているという意思を醸成する…重要な役割を担っているのです。

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