現状認識と先行管理

少し前に、「潰れない会社にするために」という投稿をしました。その時にも書いた、先行管理の重要性についてもう少し述べたいと思います。

先行管理とは、文字通り3ヶ月くらい先の状況を推察しつつ、打ち手を計画しておくことに他なりません。

中小企業の経営者の中には、先行管理をどれだけ意識している方がいらっしゃるでしょうか?

日々の資金繰りや業績、営業状態や商品開発や管理…あらゆる局面で「先行管理」が重要となります。

今は便利なITツールがあります。

ITから得られる情報を、いかに経営の意思決定に活かしてくか?が大切です。

では、ITをどのように活用していくか?ですが、ITからの情報は、ただ一つ「正しい現状認識」のためのツールなのです。それ以上、それ以下でもありません。

高価なIT設備を投資する意義は、実はここにあります。

さておき、正しい現状認識に基づく先行管理を実践することが、失敗を可能な限り回避するための重要事項であることに間違いありません。

もちろん、年間の事業計画書にそった3ヶ月先行管理が大切なので、単年度事業計画はさらに重要となります。

さらに言えば、3〜5年間の中期経営ビジョンの見える化、経営の目的である「経営理念」の明文化による価値観の統一は言うまでもなく重要なのです。

経営者は意思決定の連続です。意思決定が、行き当たりばったりの何の根拠もないものであれば、リスクが大きく、経営の根幹を崩しかねない事態に陥ってしまいます。

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