定型的事務職がなくなる時…

RPA(Robotic Process Automation /ロボティック・プロセス・オートメーション)というテクノロジーは、これから中小企業経営にも大きな影響を及ぼすものと考えられます。

このシステムは簡単に言うと、定型的な業務(決められた仕事や過去のデータを整理するような仕事など)をAIがやってくれるという仕組みです。

つまり、企業の事務的な業務を人間の手ではなく、”人間が寝ている間”にマシンがやってくれる。

例えば、会議資料が出社時にすでに準備されていたり、プレゼン資料が自動的に準備されたり…。

時間と労力(マンパワー)、そして経費(コスト)の削減が実現できるのです。

これから、ますます事務代行のような業務がなくなる予兆とも言えます。

経理もAIと連動したクラウド会計が主流になります。

しかも、ミスがない。機械ですから、設定にミスさえなければリスクはゼロ…です。

中小企業診断士として活動していると、このイノベーションが業界にどんな影響を与えるのか?さまざまなシミュレーションが考察できます。

人材不足に悩む企業にとっては朗報でしょう。

しかしこの仕組みは、人財力がますます試される時代に拍車をかけることが予想されるのです。

なぜなら、中小企業の最大の差別化ポイント「人財力」の格差が間違いなくクローズアップされるからです。

RPAが普及していく前に、今こそ人材に投資し、人本経営に拍車をかけるような体制をつくることが重要です。

 

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