ニの手、三の手を考える

中小企業にとって、経営戦略を立案し実行していくことはとても重要です。経営戦略というのはいわゆる”仕掛け”のことです。

仕掛けがないと、外部環境に翻弄されるばかりの商売に陥ります。

経営者と面談し、ヒアリングさせていただくと業績悪化の要因を「近隣に大型ディスカウント店が出来たから」とか「競合他社が同じような事業を始めたから」とか「消費税の増税があったから」などという答えをいう方もいます。

 

いつも、いつも時代も、どんな状況下においても、経営の責任は外部環境(景気や経済状況)に委ねるものではありません。

好景気、不景気の関係なく躍進を続けている中小零細企業は、どんな業種業態でも存在するのですから。

現況を生み出している要因は、すべて内部環境(経営努力)によるものです。

経営戦略は、経営努力を具体的に立案したものです。

そして、経営戦略は一つだけ立案し、実行すればいいというものではないのです。

もし立案した経営戦略が、うまく機能しなかった場合どうしますか?

経営戦略は、ニの手三の手を前もって立案し、準備しておくことが重要です。そしてその経営戦略は、抽象的であってはなりません。

横軸に時系列、縦軸に具体的なアクションを想定した一覧表などを作り、実行・計画・検証・改善(PDCA)を回していくことです。

 

経営者の仕事(社長業)とは、経営戦略(1・2・3)を具体的に考案し、優先順位をつけて投下ていくことなのです。

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