V字回復っていうけれど…。

『業績がV字回復!』という結果。表面だけ見ると、すごい!ということになるのでしょう。しかし、小生のような診断士は、”その裏に隠れている負の部分”に目を向けてしまいます。

俗にV字回復というのは、前期からの業績(売上。特に利益)が急激に改善して向上することを言います。

急激な回復というのは、イメージですが130%以上の回復といっても過言ではないでしょう。

減収時代といわれる今日。売上の130%回復というのは至難の技です。

会計事務所などは、手放しで喜ぶ結果でしょうね。

しかし、中小企業診断士(経営コンサルタント)は、その裏に潜む見えないリスクや犠牲に目を向けなければなりません。

なぜなら企業経営の目的は、業績や利益を上げることではなく、「永続発展して、関わる人々を幸せにすること」だからです。

売上の130%以上の伸びは、お客様とのWin-Winを構築できたか?を振り返らなければなりません。

利益の130%以上の伸びは、社員(人件費)や関係先(仕入先)とのWin-Winを振り返る必要があります。

つまり、業績だけに目を向けてしまうと、本来企業が持っている使命(ミッション)を見失ってしまいがちになります。

お客様、関係先(仕入先)、そして自社。この3者が皆ハッピーという状態が、健全な経営なのです。

その時点での業績結果だけに目を向けて、経営状態を判断してしまうと、中・長期的な経営判断を間違えます。

経営(商売)は、ずっと続いていくべきものなのですから…。

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