戦略なきコスト削減の末路

コロナウィルスの影響で、経営的な打撃を受けている中小企業が多い現状。早期の終息を願うものの、先が分からない実情に、苦慮される経営者も多いと思います。

経営判断はいつ何どきも、臨機応変に実行していかなければなりません。特に緊急事態においては、是非とも判断を誤らないようにしていただきたいと思っています。

緊急事態においては、資金確保がもっとも優先順位の高い実行戦略ですが、次の優先順位は、やはりマーケティング戦略ということになります。

コスト削減は、もちろんできるかぎり実行しなければなりません。しかし、”戦略なきコストダウンは、経営体力を著しく”奪います。

以前にも述べましたが、経費は「未来型経費」と「現在型経費」があります。

未来型経費は、投資型経費と言ってもいい。人件費はもちろんのこと、広告費・開発費・教育費…などです。

現在型経費は、水道光熱費、会議費・交際費、地代家賃など…を言います。

このセレクト・実行を間違ってしまうと、経営の根幹を揺るがす事態を招きます。ですので、慎重にコスト削減を立案してください。

資金確保が叶ったら、やはり収入を確保するためのマーケティング戦略を実行していきます。打ち手は”無限”です。マーケティング戦略も、やるべきことを粛々と実行しましょう。

外部環境に翻弄されない、しっかりとした経営基盤作り。日頃の経営努力が試される時です。

自社内社員、お客様、関係先(仕入先)にどう向き合うか…。経営者の腕の見せ所です。

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