目的と目標と手段を間違えない。
今回のコロナ情勢がもたらす経済環境は、中小企業経営に様々な教訓を与えるものと考えています。緊急事態になればなるほど、企業の環境適応力が試されますし、経営の実像が見えてくるものです。
このような時勢には、経営の目的を見失いがちになるもの。経営の目的は、「関わる人たちの幸せの追求」「経営理念への約束」にあるはずです。
今回、売上・収入のダウンによって資金難に陥ると、生き残るために人件費削減を含めたリストラを敢行する会社もあるでしょう。これは禁じ手です。なぜなら、人財こそ企業の最強経営資源であるからです。
もちろん、この状況を乗り切るためにありとあらゆる戦略は講じなければなりません。当たり前です。
しかしその戦略は、経営の手段にしか過ぎない。経営の手段は目的とは全く違います。目的達成のための、戦略なのです。
また、生き残ること…これも”目標”にしかすぎません。目的と目標を間違えてしまうと、戦略(手段)も間違えます。
経営の目的と目標、そして手段は一貫性が求められます。一貫したブレない目的(経営理念)と目標(今日の情勢)と手段(様々な戦略)がもっとも大切です。
コロナ情勢がいつまで続くのか…まだ先は長そうですが、明けない夜はありません。雨もいつか止みます。
来たるべき終息時に向けて、今できることを粛々と準備しておく…。この時期を「今までの振り返り」と「これからの準備」をする最長期間と位置づけて邁進していきましょう。
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