中小企業が、コロナ情勢に際し取り組む戦略 〜人財戦略編ー3〜

緊急事態にこそ、最も大切にしたい経営資源は”ヒト=人財”であると再三主張していますが、事態が深刻になればなるほど、経営者の信念と覚悟が試される事態と言えます。

人財を守り抜くこと…今、経営者が最もその力量が問われる命題です。

経営者には是非、”我が社の大切な社員とその家族を守ります”というアナウンスをしてもらいたいと、切に願っていますし、実際に守り抜いてもらいたいと思います。

収入が減少すると、経営者の多くがコスト削減に着手する方向にあります。問題は、コストの内容です。

最大の未来経費(投資型経費)である人件費削減に着手すると、未来は暗い。これは、いわゆるリストラと呼ばれる愚行戦略と言えます。

コスト削減戦略については、「財務(カネ)戦略編」で述べることにして…。

人財戦略は未来志向でないといけません。ですので、もし休ませている人財がいるのならば、人財力を活かした”新しい価値を生み出す”取り組みをしたほうがいい。

緊急事態においても、経営戦略の打ち手は”無限”です。

人財に関する、各種制度やガイドラインを策定するのもいい。一方で人財の持つパワーを価値に変える取り組みこそ、この時期に実現すべきではないでしょうか。

オンラインミーテングなどを活用して、新規事業の構想を練るのもよし。現在のビジネスモデルのブランディング戦略を練るのもいい。新商品・サービスの開発を立案するのもいいでしょう。

緊急事態にこそ、イノベーションを生み出す取り組みを…。イノベーションは、人財がなせる技ということを忘れてはなりません。

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