中小企業診断士のマインドセット!〜ARIKATA【10】

【経営者と人間関係を築くには?】

先述しましたが、中小企業診断士の国家資格を持っていなくても、経営コンサルタントの仕事はできます。また、診断士の資格を持たずに、経営コンサルタントとして大活躍されている方々もたくさんいらっしゃいます。

一方で、怪しい「自称:経営コンサルタント」も多い。恥ずかしい話ですが、かつての上司にもそのような匂いのする人もいました。ただし、経営者の中には、そのような”怪しげな自称コンサルタント”を好む人も、結構いらっしゃることも事実です。

中小企業診断士として、現場15年の経験から「中小企業経営者を選ぶべき…」と提言します。困っている経営者の問題・課題解決をする中小企業診断士ですが、”価値観の違う経営者”との仕事は成立しません。もし、その時は運良くフィーリングが合い、そして契約に至ったとしても遅かれ早かれ、クレームになることでしょう。コンサルタントにとってのクレームは、契約解除へ直行していきます。

ちなみに小生は、経営者とヒアリングさせていただき、人間的魅力を観察させてもらうようにしています。

観察ポイントは

①「損得勘定」でなく「善悪判断」で経営ジャッジをされているか?

②うまくいかない要因を自らの責として向き合あわれているか?(自責感があるか)

③経営理念(目的)をブレずに追い求めようとされているか?

④社員や取引先を大切にされているか?

⑤社員にできるだけ高い給料を払いたいと思われているか?

⑥商品開発やサービス開発に惜しまない投資感覚を持たれているか?

⑦事業継続・永続発展こそ経営の最終目的だと認識されているか?

⑧外部支援者(ステークホルダー)を大切にされているか?

⑨女性スタッフを活躍させようとされているか?

⑩笑顔が素敵な経営者か?穏やかな経営者か?

などなどです。

経営者の中は、コンサルタントを蔑む人や逆に崇める人など、様々です。

そのどちらも危険です。経営者と経営コンサルタントは、あくまでも同等の立場で、課題解決に向き合わなければなりません。

そして、人間としての信頼関係を築くように努力しましょう。経営者は「孤独」です。経営者の良きパートナー・応援者として、時に厳しい提言をし、時に共に悩みながら支援していく…中小企業診断士は、かくありたいものです。

そのためには、常に低姿勢で謙虚、礼儀礼節を重んじる人間性を備えましょう。何度も言いますが、上から目線でアドバイスする中小企業診断士は、バッジを外すことです。

 

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