中小企業診断士のマインドセット!ーARIKATA【13】
【講演会・セミナーで経営者を惹きつける】
前にも述べましたが、中小企業診断士は「話せる」スキルが必須です。”想いを伝えること”が、様々な局面で必要となりますし、経営者や社員の方々と価値観(理念)や方針を共有していくためには、”話せる”スキルがその成否を左右するからです。
話せるスキルは、そのまま講演会やセミナーの内容を左右します。
小生も、同業(中小企業診断士)の講演会やセミナーを幾度となく拝聴しました。現実は…「面白い話は、あまりない」というのが正直な感想です。講演会やセミナーで、経営者が求めているものは一体何でしょうか?
同業診断士の中には、難しい専門用語(マーケティングや経営戦略の学術的な用語)を巧みに駆使して、お話される方が多い。
正直に言いましょう。経営者は、飽き飽きしていますよ。中には経営学を学びたいと思い、熱心に聞いている方々もいらっしゃるでしょう。けれどもほとんどの参加(経営者)者が、「そんなフレームワークの話を聞きにきたんじゃない」と思っています。
考えてみてください。毎日のように、「切った貼った」を繰り返し、商売を死活をかけて実践している経営者が、専門用語に反応すると思いますか?
経営者が求めている講演は”刺激的な内容”です。今日の講演を聞いて、「元気になった」「我が社でも取り入れようと思った」「明日からやってみようと思った」などの刺激なのです。
ですので、最も惹きつける講演内容は他でもない「事例・実例」です。ノンフィクションではない、ドラマティックな経営現場の物語。
うまくいった事例、うまくいかなかった事例…。そこから導き出される経営のエッセンスなのです。
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