中小企業診断士のマインドセット!ーARIKATA【14】
【経営者と中小企業診断士の立ち位置】
経営者の中には、中小企業診断士が”経営に関することなら何でも知っていて、この人いうことなら間違いない”と勘違いなさっている人がいらっしゃいます。
実はこの事態は、大変危険な状態です。中小企業診断士は、経営の全知全能を備えた人ではありません。経営顧問契約やプロジェクト推進支援契約を締結するときに、このことはクライアント経営者に的確にお伝えしましょう。
困ったことに中小企業診断士の中にも、「自分は先生で何でも知っている」と勘違いしている人が意外と多いから困ったものです。
中小企業診断士とクライアントである経営者の間で、立ち位置を明確しておかないと”ボタンのかけ違い”が起こりやすく、クレームになることがあります。
例えば、「あなたは何でも知っているはずなのに、どうしてもっと最善の方法を指南してくれないのか?」「あなたの経営指導に沿って会社を運営しようとしたのに、ちっとも指導してくれない。」などの不満をぶつけられることになります。
こうなれば、せっかくのご縁が台無しです。ですので、経営者との面談の際に「お互いの立ち位置」をヒアリングによって確認するようにしましょう。
経験とともに、「この経営者には立ち位置を確認しておく必要があるな…」と分かってくるものです。
再三にわたり訴えていますが、中小企業診断士は”先生”ではありません。経営者に寄り添い、伴走型で中小企業によりそう支援者です。
一緒に悩み、一緒に解決策を探ります。いわば参謀です。
自らの経験、研究成果、人脈(ネットワーク)などを駆使して、素早く課題解決を提案し、ソリューションに向き合う…。これが中小企業診断士の実像といえます。
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