中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【21】

【中小企業診断士のタブー戦略 〜コストカットオンリー戦略〜】

経営改善計画書を策定したり、金融機関提出用の経営計画書を策定するとき、中小企業診断士のウデが試される時と言っても過言ではないでしょう。自称経営コンサルタントにも、結構な確率でいらっしゃいますが、経営改善計画書の中で利益を捻出する際、コストカットばかりを強調する方々です。

利益の源泉は何でしょうか?コストカット(経費削減)ですか?違います。「売上」に他なりません。厳密には営業外収益や特別収益、雑役もありますが…さておき。基本的には「売上」ですよね。

経営改善計画の中で、売上アップ戦略の策定と記述はマストであると心得ましょう。

すなわち、マーケティング戦略を立案できないコンサルタントは、残念ながら限界です。「どのようにして売上アップ(増収)を計画していくか?」こそが中小企業診断士の腕の見せどころなのです。

また、増収は「言い方(殺し文句)」や「見せ方(VMD)」ばかりで実現できるものではありません。それは戦術レベルの話であり、マーケティング戦略はもっと高次の手法と心得ましょう。

はっきり言います。「コストカットオンリー戦略」は三流戦略です。コストカットばかり(しかも真っ先に人件費削減を提案するコンサルタントもいるから困ったものです)提案する中小企業診断士(経営コンサルタント)には、ならないようにしましょう。

そのためには、どうしたらクライアントが増収を実現するか?という命題を常に考え、戦略立案する癖をつけることが大切です。

金融機関も、コストカットは限界があることを承知しています。いかに、説得性のある計画書を策定できるかは、マーケティング戦略の詳細策定による増益の裏付けが、必要不可欠なのです。

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