中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【24】

【中小企業診断士のタブー戦略 〜圧力型コンサルティング〜】

これは、プロとしての姿勢が問われる問題なのですが、中小企業経営者に対して”上から目線で”説教する、中小企業診断士がいます。とても残念な光景です。そこには、中小企業経営者に対する”敬愛感”も”リスペクト感”もありません。

このような支援を”圧力型コンサルティング”と言います。何度も何度も訴えますが、中小企業診断士は”先生”でも”教授”でもありません。

経営者を伴走型でサポートする、パートナーです。中には”先生として指導してほしい”と言われる経営者もいらっしゃいますが、小生はそのような経営者と、お仕事をしないようにしています。経営の意思決定は、あくまでも経営者の仕事だからです。

もちろん、中小企業診断士はその全知全能と経験、ネットワークを駆使しながら全力で経営のサポートを担う覚悟が必要です。

ですので、上から目線の圧力型コンサルティングはナンセンスなのです。

中小企業診断士は、経営コンサルタントのプロであり、経営のプロではないからです(法人化している中小企業診断士は別です)。

伴走型コンサルティングと圧力型コンサルティングは、根本的に発言(助言・アドバイス)が違ってきます。これはとても大きな違いであり、「書き、話し」を生業とする中小企業診断士にとっては生命線なのです。

そして、圧力型コンサルティングは限界がきます。限界が来て、経営者に飽きられます。なぜなら、正解のない経営の世界で、ただ一つの答えを提示するのは至難の技だからです。

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