アパレル業界を取り巻く逆風…。〜逆張り経営を考える〜

日本の生活文化といえば、「衣食住」に代表されるものです。世界中にそれぞれの民族に代表される、衣食住文化が存在しています。人間が人間である以上、文化的な生活をしたいと願うのは至極当然の現象なのでしょう。特に女性は、年齢にかかわらず「オシャレしたい」や「違う自分を発見したい」という願いを持つものです。

日本国内のアパレル業界を観察した時、その大きな特徴として「二極化現象」、「消費者支出の減少」、「販売形態の多様化」が挙げられます。それぞれについて説明しましょう。

「二極化現象」は、SPAと呼ばれる「製造小売業」の台頭によるところが大きい。低価格志向で勝負をかける大手企業(F社がその代表)が、巨額の広告費を注ぎ込み、”それなりの品質”のものを低価格で提供します。そして、国内のみならず海外での販売拡大により”一人勝ち”していく現象です。

業界の販売額シェアも、大手10社が総販売額の1/3以上を占めるほど二極化が進んでいると推察できます。

一方で、中小零細のアパレル販売(小売)企業も、地域に根差して粘り強く経営されている現場もあります。まさにそこは群雄割拠。それぞれのアパレル店舗が売上増に努力し凌ぎを削っている状況です。

次に「消費者支出の減少」を考察してみます。消費者は、被服に遣う所得は減額の一途を辿ります。それは、ファストファッションが業界を席巻し、低価格で”ある程度オシャレな服”が手に入るようになったことが大きいと考えられます。

最後に「販売形態の多様化」があります。ここ数年、ECサイトで洋服を購入する消費者が激増しました。わざわざ実店舗に出かけることなく、接客も受けることなく、洋服を購入できる仕組みはインターネットビジネスの普及とともに市民権を得ました。

このようにアパレル業界は、経済的な逆風に晒されているのです。しかしながら、この逆風に果敢に立ち向かい、独自の経営手法で業界に風穴を開けようとする中小企業があります。

株式会社ダケシタ。長崎市に本社を置く中小アパレル小売企業です。店舗名は「mare’t  me’t(マレットメット)」「ruchu(ルーシュ)」と言います。現在長崎県内に4店舗。福岡県内に7店舗を擁しています。スタッフ数は約60人。平均年齢は30代前半という若いスタッフが活躍する会社です。

これからもこのブログで、詳細に紹介していきます。

 

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL