中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【27】
【中小企業診断士の仕事開発】
中小企業診断士は、経営コンサルタントなので経営課題を解決する支援をすることがミッションとなります。ところが、本来のコンサルティングとは違う業務で生業を立てている診断士が、あまりにも多いような気がしています。
自治体からの調査業務受託、金融機関や信用保証協会からの経営改善計画書策定、経済団体(自治体や国)からの専門家派遣やセミナー講師…。このような業務も、中小企業診断士の立派な仕事だと思います。
ただ、定例的に訪問支援して、個別具体的な経営課題に向き合う現場型のコンサルティング支援が理想でしょう。
では、中小企業診断士がお仕事を開発(いただく)ことができるには、どうしたらいいでしょうか?
「私は中小企業診断士です。何か仕事をいただけませんか?」などと営業活動していく訳にはいきませんよね。
コンサルティングサービスが商品だと勘違いしそうですが、中小企業診断士の商品は「自分」です。
仕事を獲得するには、中小企業診断士としての技術よりも姿勢やハートを磨くことが大切です。
とはいえ、仕事を獲得するための戦略・戦術も存在するので、紹介していきましょう。
経済団体からの講演会やセミナーをきっかけにして、クライアントとのご縁を演出する方法もありますが、かなり難易度が高い。自分にとって「これだけは負けない」というUSPがないと、「では仕事を依頼してみようか?」と思ってもらうことはできません。
また、クライアントからの紹介でお仕事につながることもあります。「友人の経営者が困っているんだ、相談に乗って見てくれないか?」という具合に、紹介してもらう訳ですが、これもかなりの難易度です。現在のクライアントに対して、極上のサービスを提供して満足度が高い条件がつきますから。
このように、中小企業診断士として経営顧問契約を獲得するには、高いハードルが立ちはだかります。高いからと言って、向き合わなければ打開できない課題と言えましょう。
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