中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【29】

【中小企業診断士のコンサルティング技術〜ミステリーショッパー〜】

中小企業診断士として仕事を獲得できるには、成長過程があると思っています。プロセスは「調べる」「書ける」「話せる」「獲れる(契約できる)」です。

その最初の「調べる」とは調査できるという意味ですが、ひとつの技術にミステリーショッパー(覆面調査)というものがあります。

具体的な調査票に関しては、親しい方には差し上げたいと思いますが、基本的には自分で開発するものです。ここでは、手法についてお話ししたいと思います。

ミステリーショッパーは、事前環境整備が命です。クライアントにいつ訪問するか?誰が訪問調査するか?などを明らかにしては、何の意味もありません。クライアントが”構えて”しまって、実態調査ができないからです。これでは、時間もコストも無駄というもの。

小生は、これまでミステリーショッパー事例を30件ほど実施したと思います。調査の際に、調査票を手に持っていては当事者に怪しまれます。あくまでも、お客様になり切って調査を進めましょう。ですので、調査のポイントを事前に頭の中に叩き込んでおく必要があります。

調査が一通り終わったら、速やかに(小生は車中で実施します)調査項目を振り返り、メモしておきます。

忘れてはならないのは、写真撮影です。できるだけ携帯カメラを使用して、写真を残します。写真は情報の宝庫です。かなりの説得力になりますし、動画撮影が可能だったらなおさらです。

調査終了後は、報告書(レポート)を策定しますが、図柄や写真を多用した「見る」報告書を策定してください。文字だらけのだらだらとした報告書は、経営者に敬遠されがちです。

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