中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【32】
【中小企業診断士が成すコンサルティングサービス:経営理念創出支援①】
経営理念は、企業独自の価値観と目的を”見える化”したものです。経営理念は構成員(社員やメンバー)間で共通認識され、行動基準として確立されることが求められます。
中小企業経営の現場を駆け回っていると、経営理念に関して様々な認識を鑑みることができます。例えば…。
経営は儲けることが目的だという信念で、経営者自身が、理念など全く必要ないと思っている。
立派なフレーズの経営理念があり、名刺にも掲示されているのに、社員は全く重視していない(それどころか、名刺に経営理念が書かれていることすら気付いていない)。
経営理念はただのフレーズと化していて、経営者自身が全く遵守していない。
その他にも様々な様態を発見しますが、こういう形はかなりの確率で散見します。それだけ経営理念は大切であり、理念経営はとても難しいのです。
中小企業診断士は、この経営理念を創出する支援ができます。そして、このサービスはその後のコンサルティング支援(仕事)につながる重要なミッションとして認識することができます。
以前、一緒に仕事をしたことのある自称経営コンサルタント(女性)がこんなことをクライアント経営者に提言していました。
自称コンサルタント:「社長、御社では経営理念は制定されていますか?」
経営者:「いや〜、どうやって作っていいか分からなくてね。」
自称コンサルタント:「簡単ですよ。インターネットで検索すれば、いいフレーズがたくさん探せますから。参考になさってはいかがですか?」
経営者:「そうですね…」
こういう薄っぺらな提案をするコンサルタントがいるから困ったものです。
経営理念は、オリジナルで全社共通の価値観を明文化したものです。ですから、できるだけ多くの社員の”想い”を反映させて、オンリーワンで創出しなければ意味がありません。
経営者、幹部、現場スタッフのハートの中にある”想い”を形にして、美しいフレーズとして明文化する支援が望まれます。
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