中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【33】

【中小企業診断士が成すコンサルティングサービス:中期経営ビジョン見える化支援】

経営理念を創出したら、理念にマッチした中期的経営ビジョンを見える化する支援を提案できます。これはとても喜ばれる支援です。経営者は須くドリーマーです。逆に夢を追いかけることに弛まぬ努力をしていく人間でないと、経営者にはなれないでしょう。

中期経営ビジョンとは、3〜5年後の自社の未来像をイメージ化し、構想する”夢を描く”支援となります。当然のことながら、ヒアリングスキルが必要となります。また、抽象化というスキルも必要になります。抽象化とは、経営者が発する様々な想い(言葉)を「要するにこうですね」と総論変換できるスキルです。

自分の感情を前面に出さず、経営者の想いをリスペクトできる能力がないと結構難しい。

ヒアリングと抽象化のスキルを有さないコンサルタント(中小企業診断士を含む)は、結構いますよ。経営者が自分の話をしているときに、上から被せたり横からツッコミを入れるコンサルタントが…。

先生気取りのコンサルタントに多い現象です。

さて、中期経営ビジョンの見える化は、フォーマットや図表などを駆使した、見えやすいものに仕上げましょう。ここが、経営コンサルタントのセンスが試されるポイントです。

よくない事例は、ただの文章になることです。

中期経営ビジョンを明確にする際、便利なフレームワークがSWOT分析です。SWOTにクロス戦略を網羅して、自社の将来を描いていきます。当たらなくても結構。未来のことは、当然誰にも分かりません。

しかし、わからない不透明な時代・環境だからこそ構想や計画が必要なのです。まさに航海と同じ。

未来に向かい、そこはどんな環境が待ち受けて、どんな対策(戦略)が必要なのか…。考察して予想し、対策戦略の準備をすることが経営者の役割であり、中小企業診断士は未来を予想する経営者に寄り添い、提案・助言する役割を担います。

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL