中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【37】

【中小企業診断士が成すコンサルティングサービス:戦略会議支援】

単年度事業計画書の策定支援を終了したとき、計画書のPDCAサイクルを回す戦略会議を実施する提案を速やかに行います。中小企業経営の多くの会議が、上意下達の姿を呈しています。ワンマン経営者の意向がそのまま、現場の医師として確立されて運営されていく形です。

この姿は、是非は別として(メリット、デメリットあります)、機動力が発揮されるべき中小企業経営において、社長の意向が即行動につながるような運営の方策としてあり得ます。

しかし、経営というものは長期的に戦略を考案していくことが必要です。長期的に取り組む戦略の中で、最も重要な戦略が”人財育成戦略””組織(チーム)構築戦略”です。人材を採用し、人財として育てる義務を、中小企業経営は担っています。

実は会議のあり方を変えるだけで、人財育成戦略に実行につながるものです。人財が育っていない企業の診断などを実施すると、会議の空気感が”圧迫型”であることが多い。

はっきり言いましょう。圧迫型の戦略会議は、もはや時代遅れ。”百害あって一利なし”です。理想の戦略会議とは、発言しやすい空気感が絶対に必要です。

会議は議論・ディスカッションの場ですから、議論できないようなトップダウン型会議は、報告会で十分なのです。

明日からまた頑張ろう!と参加するスタッフが、熱い思いを巡らせる会議。これが中小企業経営の会議体系の理想と言えます。

中小企業診断士は、その(戦略会議)ときプロのファシリテーターとして、明るい発言しやすい空気感を演出します。また、外れがちな論点を修正し、必要な助言を提示します。最後に決定事項の確認を(5W2H)で確認して閉めます。

この会議支援は、PDCAサイクルを実直に回し、プラスのスパイラルを作り出すウネリとして、コンサルティングサービスのひとつに加えてほしいと思います。

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