中小企業診断士のマインドセットーARIKATA【42】

【中小企業診断士が成すコンサルティングサービス:事業承継支援①】

後継者に悩む経営者が多いご時世です。事業承継と言う経営課題に、様々な政策的支援がもたらされ、国を挙げて応援するという姿勢も理解できます。それだけ、事業承継問題が深刻となっている証左でしょう。

こういう経営課題が噴出すると、”経営コンサルタントの出番!”ということになります。特に国家資格ホルダーである中小企業診断士は、この課題解決に対して果敢に立ち向かわなければなりません。

事業承継問題解決の1番のコツは、「早め早めの準備」という一言に尽きます。10年後の承継自体を見据えた構想・計画・シミュレーションを立案しておくことです。この10年に及ぶ構想立案に、中小企業診断士の出番があるのです。

事業承継問題を「M&A」(吸収合併・買収)によって簡単に解決しようとするコンサルタント会社がありますが、あえて言いたいことがあります。M&Aは、事業承継における優先順位ナンバー1戦略ではない!と。

中小企業診断士としては、「後継者を育て、あるいは見つけて事業理念を引き継いでもらう」道筋を描く支援をすべきです。事業承継は詰まるところ、理念の承継です。また、そこに集う社員・メンバー、取引先(関係先)、お客様…そして企業ブランドの承継です。

企業というのは、右から左に売買されるような代物ではない!

もちろん、M&Aを否定している訳ではありません。現経営者の手腕では、「永続発展が望めない」や「スタッフ(社員)の幸せが望めない」、そして「社内に最適な承継人財がいない」という場合に、はじめてM&Aを選択するべきです。

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