中小企業経営におけるマーケティング戦略の正体

マーケティングの専門家でもある中小企業診断士。経営コンサルタントの国家資格ホルダーである診断士は、中小企業に特化したコンサルタントであると言えます。大企業の経営実態と根本的に違う中小企業経営は、独自の考え方や価値観のもと、様々な経営戦略を駆使しなければなりません。

では、「中小企業経営におけるマーケティング戦略は何でしょう?」と問われて、明確な答えを返せる診断士がどれくらいいるでしょうか?「SWOT分析を用いて…」「VRIO分析で…」などの各種分析手法を語る人もいますが、はっきり言ってそれは戦略立案手段にしか過ぎません。

日本マーケティング協会の定義として「顧客の欲求と満足を探り、創造し、伝え、提供することにより、その成果として利益を得ること」とあります。正直、「??」です。中小企業の経営者から「マーケティングってどんな意味ですか?」と聞かれて、先ほどの答えをしてみてください。お仕事を依頼されることは、皆無でしょう。笑

中小企業経営のマーケティングとは?「顧客づくり」のことだと僕は(勝手に)定義しています。「1人(1社)でも多くの顧客(ファン、リピーター)を開拓し、増やし、守り、育てていくこと」です。

結局のところ、中小企業経営の基盤は「顧客数」に比例しますので、顧客数を拡大するための戦略がマーケティングと呼ばれる各種戦略であると考えています。

マーケティング戦略を「顧客づくり戦略」と位置付ければ、様々な具体的戦略が立案しやすくなるはずです。

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