『燃える人事考課制度』のメカニズムー15

【評価基準の制定方法−3 評価文言の考察方法】

評価基準は6段階で制定する方が、人事考課制度を策定する際にはベターです。人事考課制度は、成長プロセスを明文化して、メンバー(社員・幹部)のモチベーションを上げることが目的だからです。成長プロセスは、4段階では短すぎ、8段階では長すぎます。そこで最も最適なステップ数が6段階なのです。

人事考課をする際の評価基準文言は、具体的にその”姿”がイメージできるように考察していきます。このプロセスは、とても根気とエネルギーが必要な作業となります。実際に僕は、プロジェクトチームを編成して「燃える人事考課制度」を策定する支援を展開していきますが、評価基準文言の策定考察が最も時間を費やします。

それほど時間をかけて、文言(フレーズ)を策定しなければならないほど、このタスクは大変重要です。

また、1から6に向かう段階で、その成長難易度がグラデーションになっていなければならない。そこに難しさが存在するのです。

考察策定のコツを教えましょう。

まず最高の状態(6)がどんな状態か…策定します。出現率はかなり低い。10%未満でしょう。その次に最低の状態(1)の状態を策定します。これも10%未満の出現率。それから5→2→4→3(出現率それぞれ20%)のそれぞれの状態を考察策定していきます。

評価文言は、「燃える人事考課制度」の根幹をなす考え方であり、使える人事考課制度として機能するための重要なファクターです。ぜひ時間をかけて考察策定してください。

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